円錐角膜(えんすいかくまく)

当院での対応と特徴

円錐角膜の治療には専用のコンタクトレンズが必要となる場合があります。当院へはオーダーメイドで治療用コンタクトレンズを作製することができる専門業者(サンコンタクトレンズ)が毎月第2・4木曜に来院しています。また角膜専門医の天野史郎先生と山口剛史先生を招聘し、難症例の治療や角膜移植術にも対応しています。

円錐角膜とは?

角膜(黒目を覆っている透明の膜)が、円錐状に前方へ突出する病気です。通常は両眼性ですが、左右の眼で進行の程度に差がある場合がほとんどです。
10代後半~20代前半頃に発症し、10~20年後に進行がとまる症例が大半です。原因は今のところ不明ですが、アトピーのある人に多くみられます。

症状

角膜が変形してしまうため乱視が強くなり、ゆがみや視力低下を来たします。また、角膜の突出が強くなると、角膜の内側の膜が破裂し、角膜内に水が溜まり痛みを伴って白く濁る急性水腫という病態になることがあります。

治療

初期段階では、眼鏡やコンタクトレンズで矯正したり、ハードコンタクトレンズで進行を抑えたりします。症状が進行し視力が低下すると、角膜移植手術が必要となる場合がありますが、実施できる施設はとても限られています。