緑内障(りょくないしょう)

当院での対応と特色

県内外の医療施設から患者さんをご紹介いただき、緑内障の病態や病状によって、薬物治療、レーザー治療、手術等、さまざまな緑内障治療を行っています。入院治療が可能な他、必要に応じて常勤麻酔科医師による全身麻酔も行っています。手術は主に「日本の緑内障の名医35名」にも選ばれた副院長の松元俊が担当します。松元副院長は、東京逓信病院副院長兼眼科部長を経て2020年4月より当院で勤務しています。
緑内障専門医である名古屋大学准教授の結城賢弥先生や、奈良永田眼科副院長の豊川紀子先生も定期的に来院してもらい、多様性も備えています。
状態が安定した後は、ご紹介頂いた地元の先生に経過観察して頂くよう連携を図っています。

緑内障とは?

眼球内の圧力(眼圧)が原因で視神経と視野に異常をおこす病気です。多くの場合が進行性で、放置すると失明する場合があります。40歳以上の日本人の約5%(20人に1人)が緑内障であると予測されています。

 
 
 

症状

最も一般的な症状として、一部が欠けて見えるなどの視野異常が挙げられます。10〜20年といった長い時間をかけて周辺部の視野から徐々に欠けていく場合がほとんどです。このため自覚症状がないまま進行し、異常に気付いて受診した時にはかなり進行しているというケースが多くみられます。

 

検査

眼圧、眼底、視野の検査をします。

眼圧検査

正常眼圧は10~21mmHgです。21mmHg以上になると緑内障を起こす危険性が高くなると言えますが、日本では、眼圧が正常でも緑内障になる正常眼圧緑内障が7割程度を占めています。

眼底検査

眼底と視神経のようすを調べます。

視野検査

視野計測器を使って、見える範囲(視野)を測ります。

 

治療

一度障害を受けた視神経は元には戻りませんので、緑内障を完治させることはできません。
したがって、視神経がダメージを受けてこれ以上視野が狭くならないように、眼圧を下げることが治療の基本となります。薬剤で眼圧を下げたり、レーザーで眼球内を循環している房水という液体の流れをよくしたりします。それでも効果がみられなければ、手術によって房水の出口を拡大します。